ファクタリング、どんな種類がある?契約方法と種類を解説

ファクタリングをもっと詳しく

ひと口にファクタリングといってもさまざまな種類が存在するため、初めてファクタリング利用をする人は混乱するかもしれません。

今回は、そのような人のために、ファクタリングの契約方法・種類を解説しましょう。

ファクタリングの契約方法は2つ

ファクタリングの契約方法は、大きく分けて2種類あります。その2つのタイプについて以下より説明しましょう。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングとは、ファクタリング利用者である事業主・ファクタリング会社の2社で取引する契約方法です。2社間の取引は以下の手順で行われます。

  1. 利用者が売掛先と取引
  2. 利用者がファクタリング会社と契約(売掛金の売却)
  3. ファクタリング会社が売掛金買取金額を利用者へ入金
  4. 売掛先が利用者へ売掛金を支払い
  5. 利用者がファクタリング会社に売掛金を支払い

利用者がファクタリング会社と直接取引をするため、売掛先に債権譲渡を知られることがありません。売掛先によっては、債権譲渡が発覚したとたん、今後の取引に悪影響を及ぼすこともあります。しかし、2社間契約であれば、そのような心配は無用です。

次に紹介する3社間ファクタリングに比べると、手数料が高いのがデメリットです。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングとは、ファクタリング利用者の事業主・ファクタリング会社に加えて、事業主の取引先である売掛先を交えて行う契約方法です。

3社間ファクタリングは、以下の手順になります。

  1. 利用者が売掛先と取引
  2. 利用者がファクタリング会社と契約(売掛金の売却)
  3. 売掛先が利用者の債権譲渡を承認
  4. 利用者が法務局へ債権譲渡を登記
  5. ファクタリング会社が利用者へ売掛金買取金額を入金
  6. 売掛先がファクタリング会社へ売掛金を支払い

3社間ファクタリングは、2社間契約に比べると手数料が低め・利用者が売掛金の回収などを行う手間が省けるなどがメリットです。

それに対して、債権譲渡の承認などで入金までに時間がかかる・売掛先によっては、債権譲渡を断る場合もあるなどのデメリットがあります。

ファクタリングの種類

ファクタリングの種類は一つではありません。以下より6通りのファクタリングの種類について紹介しましょう。

買取ファクタリング

ファクタリングの代表的な方法が、買取ファクタリングです。売掛債権をファクタリング会社に売却して、債権の期日前に現金化できます。

すぐに現金が入手できる・売掛先である取引先が倒産しても支払い義務が発生しないことがメリットです。

また、買取ファクタリングと同じ仕組みでありながら、ファクタリング会社でなく金融期間を介して行われる一括ファクタリングという方法もあります。

一括ファクタリングは利用者・債権者・金融機関の3社間で行われる手法です。従来、この3社は手形決済で取引が行われていましたが、利用者によっては雑な手続きをするため、そのようなトラブルを避けるためにファクタリング形式で行われるようになりました。

保証ファクタリング

保証ファクタリングとは、利用者がファクタリング会社へ保証金を支払うことによって、売掛先の未払い発生時を保証してもらうファクタリングです。

売掛先の経営状態が不安な場合、売掛先に取引が集中して支払いが後回しになる可能性がある場合、このファクタリングがおすすめといえます。

保証料金は、売掛先への審査によって決定する仕組みで、保証料金が安い場合は売掛先が安定している証拠です。

国際ファクタリング

海外企業の売掛債権を対象としたファクタリングが、国際ファクタリングです。海外企業はその企業の経営が安定しているかどうかの調査が難しいため、通常のファクタリング方法だと安心できない利用者も少なくありません。

そのようなリスク回避に対応できるのが、海外企業に特化した国際ファクタリングです。国内のファクタリングより、手数料が高めとなっています。

医療ファクタリング

医療・介護福祉に関する事業に関わっている人を対象としたのが、医療ファクタリングです。診療報酬債権・介護報酬債権をファクタリング会社経由で現金化できます。

診療報酬債権・介護報酬債権は他の売掛債権に比べてリスクが低いため、その分手数料も低めです。

商品在庫ファクタリング

事業者が抱えている商品の在庫をファクタリング会社に査定・買取をしてもらい、現金化するのが、商品在庫ファクタリングです。

在庫を買い取ったファクタリング会社は、独自のルートで在庫を売却して利益を得る流れになります。

抱えた在庫の一層整理ができて、なおかつ現金も入手できるメリットがある反面、商品在庫ファクタリングを受け付けている会社は少ない、在庫の単価が安いなどがデメリットです。

また、このファクタリングは、売掛債権の売却ではなく買取になるので、ファクタリング会社は古物商許可​​を取得していないといけません。許可を取らずにこのファクタリングを行っている会社は違法になるので、注意しましょう。

家賃収入ファクタリング

アパートなど不動産家賃収入を得ている事業者を対象としているのが、家賃収入ファクタリングです。

アパート管理人・オーナーが持っている家賃債権を、ファクタリング会社に売却することによって現金化できます。

他のファクタリング方法に比べて手数料が高いです。2社間より手数料の3車間を利用した場合、手続きに手間がかかります。

まとめ

今回、紹介したようにファクタリングには、いくつかの契約方法・種類があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、自分に適したファクタリングを行ってくれるファクタリング会社を選ぶことが大事です。

ファクタリングの特徴を把握して、自分に合ったファクタリングを行いましょう。

・参考サイト

ファクタリングとは?ファクタリングの種類と仕組み、メリット・デメリットを解説
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